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追想       50年度卒  福井 隆

 昭和49年3月、瓶ケ森・・・・・・

 「起床~!」 登頂を断念して、テントの中で惰眠をむさぼっていた我々を起こす声。 前日から登っていた長谷さんが駆けおりてくる。 「こんなところで何しよんじゃ!甘いのう!」

 昭和49年5月 オカメ岩

 「遅いのう、秋山は何しよんじゃ」… 水くみに行った秋山が帰ってこない。 「ちょっと見てくるか。」・・・・・・。しばらくして、ひょっこり現われる。 「何しよったんじゃ! 体罰じゃ、 天気図とれや。」

 昭和50年3月 瓶ヶ森、 東之川への下り・・・・・・

 ラストを歩いていた田村が足をすべらせ、僕と秋山のよこを滑り落ちる。 長谷さんが彼をつかむ。 2人いっしょに滑っていく。ヒヤッとする。木につかまり止まる。 「危なかったのう。 気をつけろよ!」

 昭和51年 8月 北海道

北大をぶらぶら歩いていると、 アタックザックを背負った長谷さんにバッタリ・・・・・・。

「お前、何しょんじゃ。」

「ワンゲルの合宿終って、ブラブラと・・・・・・ 。」

「何や、ワンクロか~。」

 昭和58年5月 中央通り

 アタックを背負って歩いている長谷さん。 ニヤッと笑って・・・・・・・・・。

 長谷さんがいると、冗談がとびかい、そこには笑いがある・・・・・・・・・。

 またどこかでバッタリと会えそうな気がしてならない・・・・・・・・・。

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