追悼 49年度卒 平尾(松本)孝美
長谷君が、私の記憶の中に初めて登場するのは、一年の秋山登山の少し前。 汚い部室の扉をガラッと開けると、何とストッキングをかぶせられた長谷君がいてビックリ。 あわててストッキングをとった顔をみてまたビックリ。 (ごめん!!) 次は、 秋山登山。 私にとって初めての山行で、 私は、C・Lの長谷君の足元ばかりみて歩いた。 景色なんか見てなかった。 「おーい」という声に振り向くと後ろには誰もいなくて長谷君と二人。 「道が違うぞ~~」 長谷君はしぶしぶ引き返しながら、 こちらからでも行けるのに。」
それから早いものでもう10年。 誕生日に北海道からおくってくれた鈴蘭が植木鉢で淋しげだ。 鈴蘭は来年も咲くというのに、 あなたがいないなんて、 まだ信じられない。